少し暖かくなる3月頃に、じゃがいもの種芋を植え付けますが
その前にじゃがいもが、健康に育つための肥料が必要です。
じゃがいもには、特有のそうか病という少し厄介な病気があります。
この病気に対応するために、
里山農場では、じゃがいも専用の肥料を作ります。
原料は
@米ぬか
地元のお米を精米される近所のコイン精米所と契約して
調達してきます。
A竹パウダー
里山農場周辺の竹やぶを、間伐しながら
細かくパウダーにしてくれる機械を利用して製造します。
竹と乳酸菌の香りのする肌触りのよい原料ができます。
Bおしょうゆのしぼりかす
こちらも岡山のお醤油屋さんと契約しています。
お醤油の原料は、小麦、大豆、塩のみです。
お醤油の良い香りが漂いますが、なめるとさすがにしょっぱいです。
C微生物の培養液
竹の乳酸菌と、里山農場の畑にマッチする微生物を培養した液を
混ぜ合わせしっかり攪拌します。
乳酸菌は空気のない、暗い環境を好みますので、
黒のビニ ール袋に密封して
約1ヶ月間発酵をさせます。
その後じゃがいもの畑に散布します。
じゃがいも専用の肥料も販売されていますが、
地域の資源を有効に利用しつつ
里山農場の畑にあった、適切な微生物を仕込んで、
肥料を作り、栽培するのは、
社会的意義うんぬんよりも、とても面白い仕事です。
地域の資源、里山農場、天候、微生物、じゃがいもさんの気持ちが
バシッと合うと
こんなにすばらしいじゃがいもが栽培できます。
肥料作りは
酒屋さんがお酒を
お味噌やさんがお味噌を
作り上げていくようなかんじです。