里山農場は、名前の通り、山に囲まれており、
畑への道、畑の横の山など
大きな木が覆いかぶさってきています。
台風、山火事、いのししなどの獣害を防ぐために
随時木を切らなければならない状況です。
里山の自然を守るには、いかに木を切りつづけるかが命題です。
村でチェーンソーを使って、木を切り倒せる人は、少なくなりました。
それでもこんな気持ちがいい場所で仕事ができるのは、
最高のご褒美ですが、
20mを超える高さの木を切りますので、
危険を伴う仕事でもありますので、
気が抜けません。
倒された木は、
薪ストーブに入る大きさに、チェーンソーで刻んでいきます。
玉切りといわれる作業です。
玉切りしたものを、軽トラックに積み込んで、山から下ろします。
この地にやってきて、13年間くらいは、
毎年斧で薪割りをしていたのですが、
楽しめたのは、最初の3年くらいで、
腰を痛めるし、時間もかかるし、
どうしたものかと考えていたのですが、
最近は、重機の油圧を利用して、薪割りをします。
1年くらい乾燥されたあと、薪ストーブのある家の裏口まで
運ばれます。この量で2週間から1ヶ月分の薪の量です。
11月から4月まで我家の薪ストーブの燃料となります。
薪ストーブによる暖房は、
エアコン、石油ストーブとは違い空気の質も良く、
喘息気味の子供が、気管支系の病気をしなくなったほどです。
里山に住んでいれば実感できる
無限にあるこの雑木という資源。
薪ストーブ以外でも、いかに利用していくか?
皆さんにお届けできる野菜にも、
この里山の雑木のエネルギーを
いかにしてこめていき、
里山の息吹を感じてもらうかが
里山農場の使命です。